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2006年12月02日

 ■ クロネコよ、お前もか……

ロジスティクスに荷物の紛失はつきものだ。
大手運送会社でも、佐○急便やらペ○カン便やらは、運送途中の紛失の噂はよく聞いた。以前に会社勤めをしていたとき、地方営業所にネットワーク接続の設定に行く出張の数日前にあらかじめ機器を送付したことがあった。そのときに使ったのが会社の出入り業者であったペ○カンさんなのだが、見事に荷物を紛失してくれた。先方の代金弁償で終わったのだが、代わりの機器を探すのにえらく苦労した覚えがある。そのときの経験があって、大手であってもこれらの運送会社は基本的に信用していない。一方、そんな変な噂を聞かないのが、業界最大手のクロネコだった。そんなぼくの中のクロネコに対する好イメージが見事なまでにケガされる日が来ようとは、今日までは思いだにしなかった。

発端は本を探していたことだった。
いまマイクロソフトのSQL Server 2005というデータベースを使ったシステム構築をしているのだが、このデータベース、製品がリリースされて日が浅いせいか、日本語の解説書は初心者向けの入門書を除くとろくなものがないのだ。どうしても、これを使って技術的に高度なことをする必要に迫られているのだが、インターネット上の情報も断片的で体系立っていない。そんなときに、友人と話していてふと思った。洋書だったら、あるかもしれない。

大学時代からずっとコンピュータ畑できているので実感しているのだが、コンピュータ関連の情報は圧倒的に英語が充実している。コンピュータというもの自体が英語圏で生まれたものだし、マイクロソフトをはじめとしたアメリカ企業に支配されている業界なだけに当たり前だ。大学時代や、日本語の技術書が充実していなかった10年ほど前までは洋書を買うことも多かったし、日本でネット通販が今ほど充実する前にはアメリカのオンライン書店に注文して船便で送ってもらったこともあった。しかし、最近は日本語の解説書が充実してきたのと、あまり技術的に立ち入ったところにコミットしていなかったのとで、とんとご無沙汰だった。そんなときに、ふと洋書で探せばいいと気付かされたのだ。

探してみると、あるわあるわ。日本語の本が初心者向けのハウトゥーばかりなのに対して、英語の本は根っこから応用まで体系立てて解説してくれているものも多い。まさにこういう本が欲しかったのだ。日本のamazonに在庫のある2冊を購入することに決めた。在庫ありの商品に対しては、関東圏在住の人のみを対象に「お急ぎ便」サービスというのが最近では始まっている。朝8時までならば、注文のときに「お急ぎ便」を選択すれば、300円強の手数料で当日夕方から夜に配達をしてくれるというサービスだ。SQL Server 2005の技術書はいますぐにでも欲しかったので、迷わずにこれを選択した。注文したのは、木曜の午前2時だった。

そして、木曜日。
待てど暮らせど、夕方を過ぎても届かない。amazonのページでヘルプを見てよく確認してみると、「当日夜から翌日にかけてお届けします」と、若干逃げのように受け取れる文面もある。「お急ぎ便」を担当するクロネコヤマトのホームページで荷物の追跡をしてみても、オフィスに最寄りのクロネコの営業所までは、まだ届いていないらしい。なので、この日の晩はあきらめて家に帰ることにする。

翌金曜日。
今日こそは来るだろうと、待つ。しかし、朝の9時を過ぎてクロネコのホームページで荷物の追跡をしてみても、まだ最寄りの営業所に着いているという記述はあらわれない。これは何かが変だと思い、クロネコの発送元(アマゾン支店)に問い合わせの電話を入れる。こちらのクレームにそってしばらく調べてもらった末に返ってきた答えは、予想もしないものだった。
「申し訳ありません。荷物は手で仕分けをしているのですが、当店を出発した形跡はあっても、どこかに到着したという記録が見あたりません。行方不明になってしまったようです。今日一日、お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
ここで「待ちます」と返せばいいものを、この技術書の入手が急を要するのもあって、「キャンセルで、返金でお願いします」と、つい口走ってしまった。

池袋のジュンク堂あたりへ行けばマイナーな洋書でも手に入るだろうと高をくくっていたのだが、ジュンク堂のホームページで検索しても、ヒットしてこない。もしかしたら、実店舗型の書店では入手は困難かもしれない。やはりマイナーな本はアマゾンに頼るしかないかもしれないと、気を取り直してもう一度、クロネコに電話をして先ほどのキャンセルを取り消すと伝える。朝の10時過ぎのことだ。

それから夕方まで待っても、事態はいっこうに進展しない。何の連絡もないので、「どないなってんねん?」と電話を入れたところ、またもや予想外の答えが返ってきた。
「ずっと探したのですが、どうしても見つかりません。同じものをこちらで用意させていただくということでよろしいでしょうか?」

明日には何らかの返答をもらえることになっている。
果たして同じ商品を用意することができるか? あまりにもマイナーな商品であるため、現在、ぼくが注文したのと同じ本は入荷まで1週間となっている(在庫が1冊しかなかったのかもしれない)。同じものを調達してくれるにしても、それが1週間もかかったのではあまり意味がない。本当に今すぐに必要なのだ。

いずれにせよ、クロネコに対する信頼というのを、今回の件で失ってしまった。
誠実に対応してくれているのはうれしいが、すぐに必要だから「お急ぎ便」を選んだのにこの状態は何だという気持ちはおさえられない。明日までは様子をみてみる。

投稿者 watata : 2006年12月02日 00:44

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