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2006年12月19日
不思議なもので、携帯電話は持ち歩かないときに限って、連絡が集中するものです。ぼくにとってはそれが昨日でした。
土日に色々と教えを請うために宝塚に行ったぼくは、日曜の晩には戻ってくるはずでした。しかし、終電が近づくに従って何やら盛り上がってきて、もう少し色々と教えを請う必要を感じてきました。そんなわけで、予定を変更して月曜早朝の新幹線で帰ることにしたのです。
月曜の朝は友人の車で最寄り駅まで送ってもらいました。平日であることもあり、上着のポケットに携帯をしまい、急な連絡にも対応できる体制をとりました。しかし、それが間違いの元。昨日着ていた上着はポケットの作りがゆるく、少しかさのあるものを入れると、すぐに外に出てしまうのです。現に伊丹空港まで迎えに来てもらったときも、車の中で携帯電話を落としていたのです。学習しないというか、何というか……。
携帯がポケットの中にないことに気付いたのは、新大阪でのぞみに乗り込んでしばらくしてからでした。どこにもないし、カバンの中にもない。友人のとこの最寄り駅から新大阪までは朝の7時前後だというのに、立ちっぱなしでした。都会特有のラッシュです。なので、この経路で電話を落とすことなどない。あるとしたら、車の中ってことになります。
東京駅に着くとその足でオフィスに行き、パソコンを立ち上げ、メッセンジャーで友人を呼び出しました。車の中に携帯があるかどうか確認してくれ、と。しばらくして返答がありました。あった、と。ほっと一息です。宅配便で送ってくれ、翌日には到着するということ。一日くらい携帯がなくても大丈夫だろうと高をくくっていました。甘かった……。
ぼくの「捜索願」が出されているということを知ったのは昼過ぎでした。
とあるお客さんのところで、サーバが壊れてしまい、復旧を急いでいるとのこと。朝一番から携帯宛に何度も電話をかけているが、つながらなくて、かなり焦っているとのこと。さっそく電話をかけてみたところ、ほっとした声が聞こえてきました。「生きていたんですね……」。聞くところによると、ぼくが海外に何も予告せずに行ってしまったとか、急な病気で入院してるとか、色々な憶測が飛び交っていたそうです。いやはや、携帯ひとつでここまで心配をかけてしまうとは……。
お客さんのところのトラブルは、多少の難はありながらも、どうにか解決をみそうです。本格的な復旧は明日になります。
そして、本日午後。待望の携帯電話が届きました。
着信履歴を見ると、なんと19件(^^;
オフィスに着いてから自分の携帯宛に電話をかけてみた、ぼくが行った1回の発信を除いては、すべてそのお客さんの関係でした。ちょっといらいらした声での留守電のメッセージも2件ほど……。
いやはや。
心配をかけてかなり悪いことをしたという思いを感じつつ、一方で携帯電話の怖さも感じました。どこにいても、連絡がとれるという携帯電話の安心感が、逆にいざ連絡がとれないときには途方もない不安感につながっていくわけです。携帯に縛られるのはイヤだと思いつつ、お客さんに「携帯に連絡くれれば、いつでもつながりますから」みたいに言っている以上は、携帯を持ち続けるしかない。そんなジレンマを感じます。
小学生のとき、科学技術が大好きでした。
北の丸公園の科学技術館やら大手町の逓信総合博物館やらに、友達と連れ立ってはよく遊びに行ってました。情報や通信の未来像が展示されていて、電話を持ち運ぶことができる時代がやってくるということにわくわくしたものです。電話回線でつながった端末どうしで色々なやりとりができるようになり、家にいながらにして天気予報が見られたり買い物ができたりする電電公社の「キャプテンシステム」などを見たときには、こんなステキなものを使えるようになる日を心待ちにしていました。そして、そんな科学技術にあふれた製品が自分の身の回りにあふれるようになった今、逆に疲れや不安感を感じてしまうのは皮肉なものです。
話はそれましたが、たった1台の携帯電話が巻き起こした小話でした。
投稿者 watata : 2006年12月19日 15:45
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