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2007年01月29日

 ■ 自宅マンション、ひかり電話&ネットが不通!

「電話はつながる」という常識が危機に瀕している。
噂では聞いていた事態が自分の身にふりかかって、危うさが実感されてきた。

話は金曜の晩に始まる。
深夜に自宅に帰ってみると、ネットにつながらない。機器をみると、赤いランプが点滅している。何度再起動しても症状は変わらない。もしやと思い電話をとってみたところ、不通になっている。思った。「集合装置が壊れている」

NTTのBフレッツをはじめとして光ファイバのサービスにはいろいろなコースが用意されているが、マンションへの引き込みの場合、共用部分に「集合装置」を設置し、そこから構内にはりめぐらされている電話線や電力線をつたって分配されるのが普通だ。建物に引き込んだ光ファイバは複数戸での共用となるため、戸建てに引き込むプランより価格は割安に設定されている。一方で、このプランが危険をはらんでいることは、以前から指摘されていた。

戸建てやオフィスへの引き込みであれば、故障が起こるのは住戸内の機器か局側の機器のいずれかだ。故障かなと思ったとき、自宅の機器の再起動・局側機器の再起動等で済む簡単な症状の場合、深夜であっても受け付け・対処は容易だ。これがマンションプランとなったら、もうひとつ「集合装置」という厄介なものが加わる。これが置かれているのは共用部分で、共用部分の鍵はたいていそのマンションの管理人が持っている。深夜に故障が発生したとしても管理人をたたき起こすわけにもいかず、必然、集合装置のメンテは翌日の朝以降に行われることになる。この「集合装置」の故障にあう確率は雷に打たれる確率よりもどうやら高そうなのは、ネットに散見される様々な書き込みからも認識していた。しかし、自分の身にふりかかるとは……。

故障かなと感じて、NTTの故障受け付けに深夜電話したみた。案の定、故障だった。翌日朝以降の対応となるという。しょうがない。ネットにつながらないので、ふて寝を決め込む。

翌土曜日朝、NTTから電話があったのは朝10時頃だった。管理人さんと連絡がとれなくて、共用部分があけられない。連絡がとれるまで対処ができないという内容だった。そんな馬鹿な……。ネットだけならまだしも、自宅では「ひかり電話」も契約している。電話である。電話だ。黒電話の昔から、電話というのは大事なインフラであり、故障はほとんど起こらないという安心感があった。先日来のNTT東日本・西日本で相次いで起こった大規模なトラブルならまだしも、「管理人がつかまらない」ことが理由に電話が通じないのである。このインフラの脆さは、いったい何なのだ……。

11時過ぎに管理人がつかまったとの連絡あり。その後、外をほっつき歩いていたため、携帯に連絡があったことに気付かずやり過ごす。NTTから何度か連絡があったようだが、留守電に何も入っていなかったため、特に折り返すこともなかった。夕方に自宅に着くと機器のランプは正常に戻っていたので、治ったものと思い、普通にインターネットを使っていた。昨日、日曜の夕方までは何の問題も起きてはいなかった。

そして、昨日。
急にネットが切断された。何だろうと思い、機器の再起動をしてみても症状は変わらない。どうもランプの点滅の仕方からすると、金曜深夜と同じ症状のように思える。案の定、電話はつながらない。またNTTに電話を入れてみた。「金曜と同じ症状」と言ったにもかかわらず、担当者は「金曜の症状って何ですか?」ととぼけたことを言ってくる。何ということだ……。対応の履歴もきちんと残して、検索できるようになっていないのか。きちんと履歴を調べろといったん電話を切ったところ、しばらくして折り返し電話がかかってきた。確かに金曜にそういう症状はみられたと確認。ただ、この症状はマンション共用部の電源系統が原因で、電源系統の故障にともない集合装置に電気が送られていないとのことだった。機器をいじっているときに一時的に復旧したのだが、本格的な復旧は電源部分が治るまで難しいとのことだ。そんな連絡、こちらは受けていなかったのだが……。

NTTの対応が粗末なのはいつものことなので置いておいても、こんな危ういものは「インフラ」にしてもいいのだろうか? 携帯電話があるから気付いてすぐに連絡できたわけだし、自宅で仕事をしているわけではないから自宅の電話・FAXが故障になっても特段不都合はなかったわけだが(ネットの不通は痛いが、オフィスに来ればいいだけだ)、携帯をもたない人・自宅で仕事をしている人の場合はかなりの問題が出てくるのではないだろうか。携帯をもたずひかり電話だけに頼っている家庭で110番などの緊急通報をする場合にはどうすればいいのだろうか?

ひかり電話をはじめとした、いわゆる「IP電話」でも、これまで使っていた電話番号をそのままに移行できるのが普通になっている。これまでの番号で移行できるIP電話サービスを提供する通信事業者が認可される条件として、総務省は110番、119番などの緊急通報につながることという条件を課している。たとえ通常使用時に問題なくても、いざ機器の故障となったときに数日も緊急通報ができないのだとしたら……。それは、果たしてインフラと呼べるのだろうか?

投稿者 watata : 2007年01月29日 13:00

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